山賊ダイアリー
単身赴任のパパ必見! 人間のニオイがしてるのかな… トリートメントはやめた方がいいかも……? おっもしれー!! どストレートに、まっすぐ、おもしろい。 狩猟免許を持つ著者の岡本健太郎が、猟師生活をつづる漫画。 でもそんな「いいか、命をいただくってことはな…」なんてことを重厚な絵で描くわけではなく、ゆるーい絵でどこかほのぼのとした猟師ライフを見せてくれる。著者はまだ20代なのかな?...
View Article百姓貴族
極上のひまつぶし 水がなければ牛乳を飲めばいいのに。 ずるい。 こんなの面白いに決まってるじゃないか。 鋼の錬金術師の巻末おまけ漫画に魅了されていた人ならば逃げられない作品。 マンガ家になる前は実家北海道で7年間農業をやっていた作者が、そこでの生活を描く農業エッセイ! 前に紹介した山賊ダイアリーと似たかほり。 この人は本当にマンガがうまいなぁ、と思う。 きちんとあげて、きちんと落とす。...
View Article檀流クッキング
料理の手触り。 また、私の同化性というか、適応性というかは、人並みはずれているようで、ロシア人と一緒にいればロシアのものを食い、朝鮮人と一緒にいれば朝鮮のものを食い、日本のオフクロのみそ汁でなくっちゃ、という帰巣本能に乏しいようだ。というより、オフクロの味をよその味と思っているわけで、私が真ん中であり、私が移動すれば、私の移動先の味が私の味だと思い込んでしまうようだ。...
View Article『飼い喰い――三匹の豚とわたし』—愛情かけて育てて喰う。
しかし、豚は豚である。今も昔も変わらない。飼えばかわいく愛らしく、食べれば美味しい。 世界中の屠殺現場を見てきた著者。 牛、豚、ヤギ、馬、羊などが殺され、解体され肉になっていく現場を見てきました。 しかし、屠畜場に運ばれてくる前に家畜がどのような生活をしてきたのかは、知りませんでした。 どうやって生まれてくるのか、何を食べているのか、農家はどう育てているのか。 豚の一生を知りたい。...
View Article『ぼくは猟師になった』—獲る。剥ぐ。採る。煮る。蒸す。焼く。食べる。
獲物が足を降ろす地点を想像するだけでなく、どの足でそこを踏むかまで計算する必要があります。掛かった脚は、暴れたりすると血管が締め付けられ、内出血などを起こしてしまいます。こうなると肉が傷んでしまうため、良質なモモ肉が取れる後脚よりも肉の量の少ない前脚に狙いを定めます。 以前に猟師エッセイマンガの『山賊ダイアリー』を紹介しましたが、こちらも非常に面白い”猟エッセイ”。...
View Article『食客旅行』—旅した気分。旅したい気分。
しばらくすると、こんどは顔面と頭皮からの発汗が激しくなる。トウガラシが効いてきたのだ。汗ばかりでなく、目から涙が出、鼻からは洟汁が垂れてくる。そして最後には、全身の感覚が麻痺して、放心状態の中、下の上の旨味だけが抽出されて意識の表面を漂うようになる……。 これが、トムヤムクンの至福、である。 フランス、スペイン、香港、ロシア、インド、デンマーク、スイス…...
View Article『鬱ごはん』—絶望への吸引力
ああ そうか… このトーストは 焼く前から 失敗していたんだ… 世には”食漫画”がはびこっている。 B級の店、料理を楽しむ、小さく孤独な世界を実に活き活きと描いた名作、『孤独のグルメ』。 「食べる」という快楽を、官能的なまでにデフォルメ(もしくは忠実)に描く、『花のずぼら飯』。...
View Article